はじめに
ヒューリックを受験予定・受験中の皆様!
先人たちの回答リストから“サクッと数分で”完璧な志望動機を作ろうシリーズ「ヒューリック編」です。
就職活動において、すべての企業で必ず問われる「志望動機」。しかし、SNSや既存の就活メディアで紹介されるヒューリックの志望動機には、「少数精鋭の環境で若手から成長したい」「裁量を持って大きな仕事に挑戦したい」「変革とスピードという社風に惹かれた」「安定した経営基盤のもとで新規事業に携わりたい」といった内容が多く見られます。
これらは決して誤りではありませんが、「若手裁量」「少数精鋭」「意思決定の速さ」「新しい事業への挑戦」といった要素だけでは、ほかの総合デベロッパーや不動産会社にも一定程度当てはまります。
数ある企業の中からヒューリックを選ぶ必然性を伝えるためには、単に「少数精鋭だから成長できそう」と述べるのではなく、ヒューリックがなぜ少数精鋭を貫き、どのような判断基準で事業を選び、どのような方法で成長を続けているのかまで理解する必要があります。
ヒューリックならではの志望動機に仕上げるには、志望動機を構成する基本的な2つの軸、①理念共感、②環境共感を、ヒューリック独自の内容に落とし込むことが重要です。
本コラムでは、ヒューリックの現役社員・内定者による十分な数の志望動機を収集・分析し、内定者に見られる主要な志望動機のパターンを網羅的に整理しています。
本コラムは以下の内容を含んでおり、コラムを見ながら数分で志望動機をつくることができます。
ヒューリックの志望動機に用いる7つの基本軸 現役社員・内定者が実際に用いていた志望動機のパターン 7つの軸を組み合わせた志望動機の作り方
それでは早速、7つの軸と実際の志望動機7選を見ていきましょう。
目次
はじめに ヒューリック志望動機の軸 7選 ■ 理念共感 ➀ 「変革とスピード」という経営姿勢に共感 ■ 理念共感 ➁ 「選択と集中」・半歩先の未来を読む事業戦略に共感 ■ 理念共感 ➂ 「安定と挑戦」を両立する独自の経営モデルに共感 ■ 理念共感 ➃ 社会課題をビジネスチャンスに変える事業開発に共感 ■ 環境共感 ❶ 少数精鋭:若手から案件に深くコミットできる ■ 環境共感 ❷ 主体性:自ら操縦桿を握り、組織のエンジンになる ■ 環境共感 ➌ フラットな組織:経営との距離が近く、意見を素直に受け入れる ヒューリック内定者の実際の志望動機 7選
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■ ■ 環境共感 ❶ 少数精鋭:若手から案件に深くコミットできる
まずご紹介するのは、少数精鋭の組織において、若手のうちから一つの案件に深く関わり、自らの仕事として責任を持てる環境への共感です。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックは、少数精鋭のプロフェッショナル集団として、社員一人ひとりの生産性を重視しています。
公式サイトでも、「少数精鋭という生き方。価値を創出するという働き方」「全員がコミットする。全員が主役である」と明確に示されています。
2027年卒向けの新卒採用人数も10名前後とされており、少人数を採用し、長期的に育成する方針が読み取れます。
共有いただいた社員インタビューでも、
・若手のうちから大きな金額の案件を担当する ・入社後数年間で複数の物件取得や売却を経験する ・一つの案件について、検討から実行まで深く関わる ・「これが私の案件です」と自信を持って語れる ・若手であっても、プロジェクトの一員ではなく主体として扱われる
といった特徴が繰り返し語られています。
ヒューリックの少数精鋭は、単に一人当たりの仕事量が多いことを意味するのではありません。
案件の一部分だけを担当するのではなく、立地、市場、用途、収益性、テナント、設計、工事、売却など、多面的な観点から一つの不動産に向き合い、自らの判断が事業成果へ直接つながる環境を意味します。
志望動機で使う際のポイント
「若手から大きな仕事を任されたい」「早く成長したい」という表現だけでは、自分が得たい経験について述べているだけです。
この軸では、次の3点を整理しましょう。
① なぜ案件に深く関わりたいのか ② これまで自分が当事者として責任を引き受けた経験 ③ 大きな裁量を用いて、誰にどのような価値を届けたいのか
例えば、
・大規模な組織の一員として部分的な業務を担うより、少人数のチームで全体を見ながら働くことにやりがいを感じた経験 ・企画から実行、改善まで一貫して担当した経験 ・自分の判断が売上や顧客満足、チームの成果に直結した経験 ・責任者として周囲の専門性を借りながら、最後まで結果に向き合った経験
などが活用できます。
また、「仕事を独り占めしたい」「自分の成果として誇りたい」という説明に寄りすぎないよう注意が必要です。
デベロッパーの仕事は、社内外の多くの関係者の協力によって成立します。
ヒューリックにおける案件への深いコミットとは、すべてを一人で行うことではなく、自分が中心となって関係者の意見を集め、判断し、最後まで推進することです。
「自分の名前を残したい」のではなく、「案件の当事者として責任を持ち、関係者の力を結集して価値を最大化したい」と表現しましょう。
■ 環境共感 ❷ 主体性:自ら操縦桿を握り、組織のエンジンになる
続いては、指示を待つのではなく、自ら目的や課題を設定し、周囲を動かしながら仕事を前へ進める環境への共感です。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックの人事部は、社員に対して「当事者意識・主体性をもって仕事に臨むこと」を求めています。
激しい環境変化に翻弄されるのではなく、「自分で操縦桿を握ることができる人」「推進力を持つ人」が必要であると明確に説明しています。
また、求める人物像として、「組織の歯車ではなく、推進力を持ったエンジンになれる人」を掲げています。
これは、与えられた仕事を正確にこなすだけではなく、
・何を目的とする仕事なのか ・現在の方法に改善の余地はないか ・誰に相談し、どのような情報を集めるべきか ・どのタイミングで意思決定すべきか ・自分はどの案を推進したいのか
を自分で考えることが求められる環境です。
共有いただいた社員インタビューでも、「私はこう思う」「私はこう進めたい」と、自分の意見を持つことが強調されています。
少人数で多くの案件を素早く動かすヒューリックでは、一人ひとりが指示を待っていては、組織全体のスピードが失われます。
主体性は、ヒューリックの少数精鋭と「変革とスピード」を実現する前提条件ともいえます。
志望動機で使う際のポイント
「主体的に働きたい」「自分で考えて行動したい」という言葉だけでは、一般的な自己PRと変わりません。
この軸では、次の3点を明確にしましょう。
① 自分が主体性を発揮した具体的な場面 ② 誰からも指示されていない中で、どのような課題を見つけたのか ③ 自分の意見を周囲へ伝え、どのように実行まで進めたのか
例えば、
・アルバイトの責任者として、店舗の課題を分析し、業務フローを改善した経験 ・部活動で既存の練習方法に問題を感じ、新しい方針を提案した経験 ・学生団体で誰も担当していなかった課題を引き受け、仕組みをつくった経験 ・研究活動で指導を待たずに仮説を立て、必要な調査を進めた経験
などが活用できます。
ただし、主体性を「自分の考えを押し通すこと」と誤解しないことが重要です。
ヒューリックの社員インタビューでは、社内外の専門家や先輩へ相談し、助言を得ながら仕事を進める姿も語られています。
自分で考えたうえで、必要な人の力を借り、意見を修正しながら実行することが、ヒューリックにおける主体性です。
「指示を待たずに行動できる」だけでなく、「自分の判断に責任を持ち、周囲を巻き込んで結果まで推進できる」と説明しましょう。
■ 環境共感 ➌ フラットな組織:経営との距離が近く、意見を素直に受け入れる
最後にご紹介するのは、年次や役職にかかわらず意見を伝えられ、経営層や先輩社員がフラットに話を聞く組織風土への共感です。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックでは、少数精鋭の組織を維持しているため、社員同士だけでなく、若手社員と経営層の距離も近いと説明されています。
公式採用サイトでも、経営層を含め、互いに顔と名前が分かる距離感があると紹介されています。
共有いただいた社員インタビューでは、
・決裁権を持つ役員へすぐに相談できる ・役員から担当者へ直接連絡が来る ・若手の意見でも、良い内容であれば採用される ・先輩との距離が近く、曖昧な段階でも相談できる ・専門性の高い先輩から具体的な助言を得られる ・社風を一言で表すなら、素直な人が多い
といった特徴が語られています。
この「素直さ」は、単に性格が穏やかであるという意味ではありません。
自分と異なる意見でもまず聞き、合理性があれば受け入れること。年次や立場ではなく、提案の内容によって判断することを意味します。
意思決定を速めるためには、単に組織階層を減らすだけでは不十分です。
若手が率直に情報を伝え、経営層が現場の提案を聞き、必要な判断を素早く行う文化が必要です。
そのため、フラットな組織風土も、「変革とスピード」を実現する重要な要素といえます。
志望動機で使う際のポイント
「風通しが良い」「社員同士の仲が良い」「先輩に相談しやすい」という言葉だけでは、働きやすさを求める志望動機になってしまいます。
この軸では、次の3点を具体化しましょう。
① どの社員の、どのような言動からフラットさを感じたのか ② 意見を聞く文化が、どのように仕事の質やスピードにつながっていると考えたのか ③ 自分はその環境で、どのように意見を発信し、他者の意見を取り入れたいのか
例えば、
・若手社員が、自分の担当案件を自分の言葉で熱く語っていた ・面接で自分の表面的な実績ではなく、考え方や価値観を評価してもらった ・社員訪問で、質問に対して良い面だけでなく、仕事の厳しさも率直に説明してもらった ・先輩社員が若手の相談に対し、結論だけでなく判断の考え方まで丁寧に伝えていた ・説明会の待ち時間にも社員同士が自然に会話しており、年次を越えた距離の近さを感じた
といった具体的な接点を示しましょう。
自身の経験との接続も必要です。
・立場の異なるメンバーが率直に意見を出せるチームをつくった経験 ・年下や後輩の意見を取り入れ、方針を変更した経験 ・自分の意見を持ちながら、他者からの助言を素直に受け入れた経験 ・議論を短期間で意思決定につなげた経験
などが活用できます。
単に「居心地の良い会社で働きたい」のではなく、「内容を基準に意見が判断される環境で、年次にかかわらず提案し、意思決定のスピードと質を高めたい」と結び付けましょう。
ヒューリック志望動機の軸 7選
志望動機に活用しやすい7つの軸は以下の通りです。
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
画像
一つ一つ見ていきましょう。
■ 理念共感 ➀ 「変革とスピード」という経営姿勢に共感
1つ目は、環境の変化を待ってから対応するのではなく、自ら変化を捉え、既存の常識を更新しながら、素早く価値を形にしていきたいという軸です。
「変革とスピード」は、ヒューリックが企業として最も大々的に押し出している言葉であり、最もオーソドックスな志望動機の軸といえます。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックは、公式サイトにおいて「変革とスピード」を成長の源泉として掲げています。
採用サイトでも、「旧態依然とした古い慣習を壊す」「業界の常識を超えて価値を創造する」という姿勢が示されており、単なる業務効率化ではなく、環境変化に合わせて事業や不動産のあり方そのものを変えることが重視されています。
画像 (ヒューリック「変革とスピード」)
ヒューリックの「変革」とは、流行している事業へ無条件に参入することではありません。
人口動態、働き方、観光需要、テクノロジー、都市構造などの変化を捉え、従来の不動産会社が扱ってこなかった領域や、既存の方法では十分な価値を生み出せなくなった領域へ踏み込むことを意味します。
実際にヒューリックは、都心のオフィスや商業施設を中核としながら、高齢者施設、ホテル・旅館、PPP、物流施設、データセンター、研究施設などへ対象を広げてきました。既存の枠にとらわれず、社会の変化を新しいアセットや事業へ落とし込んでいる点が特徴です。
また、「変革」だけでなく「スピード」がセットになっている点も重要です。
優れたアイデアがあっても、検討や意思決定に長い時間を要すれば、社会や市場の需要が変化し、価値を失う可能性があります。
そのため、ヒューリックでは、少人数のチーム、シンプルな資料、決裁者との近い距離などを通じて、検討から意思決定、実行までの時間を短縮しています。
ヒューリックの志望動機では、「新しいことに挑戦したい」だけではなく、「変化を素早く捉え、価値があるうちに形にしたい」という考えまで示すことが重要です。
志望動機で使う際のポイント
「変革とスピードに共感する」という言葉だけでは、企業サイトの表現をそのまま引用しただけに見えてしまいます。
この軸では、次の3点を整理して伝えることが重要です。
① どのような変化や課題に関心を持っているのか ② なぜ従来の方法では対応できないと考えるのか ③ どのような新しい仕組みや不動産を、どの程度のスピードで形にしたいのか
例えば、
・働き方の変化に合わせ、オフィスの契約方法や空間構成を柔軟にしたい ・高齢化に対し、介護施設を供給するだけでなく、テクノロジーを活用して生活の質を高めたい ・観光需要の変化を捉え、画一的な宿泊施設ではなく、地域の文化を体験できるホテルをつくりたい ・環境配慮を付加的な設備ではなく、建物の構造や材料から再設計したい ・利用されなくなった公共施設を、地域の交流や観光の拠点へ変えたい
など、自身が問題意識を持つテーマを具体化しましょう。
原体験としては、
・既存の方法に疑問を持ち、新しい仕組みを導入した経験 ・環境変化に対して、競合や周囲より早く行動した経験 ・限られた期間の中で意思決定を行い、企画を実行した経験 ・前例のない活動を立ち上げ、試行錯誤を重ねた経験
などが活用できます。
重要なのは、「スピードが速い会社で成長したい」という自分本位の説明にしないことです。
ヒューリックがスピードを重視するのは、社員を忙しく働かせるためではなく、社会や市場が必要とする価値を、適切なタイミングで提供するためです。
「環境変化を先に捉え、利用者や社会が必要とする価値を素早く形にしたい」と結び付けましょう。
■ 理念共感 ➁ 「選択と集中」・半歩先の未来を読む事業戦略に共感
2つ目は、あらゆる事業に手を広げるのではなく、将来の変化を分析し、自社が強みを発揮できる領域を見極め、そこへ経営資源を集中させる姿勢への共感です。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックの採用サイトでは、事業戦略を端的に「選択と集中」と表現しています。
市場環境や人口動態を分析しながら、需要が見込める領域を選び、資金や人材を集中的に投下することが、ヒューリックの成長を支えてきたと説明されています。
特に特徴的なのが、「一歩先」ではなく「半歩先」の未来を読むという考え方です。
あまりに遠い未来を正確に予測することは難しく、先進性だけを追い求めれば、利用者や市場の需要から離れてしまう可能性があります。
そこでヒューリックは、現在の社会や顧客の延長線上にありながら、まだ十分に供給されていない「少し先の需要」を見極めることを重視しています。
例えば、都心・駅近の中規模オフィス、商業施設、ホテル・旅館、高齢者施設、都市型データセンター、物流施設、研究施設など、将来の需要が見込める対象に投資・開発を行っています。
一方で、人口動態や収益性、事業リスクを踏まえ、すべての不動産領域を同じように扱うわけではありません。現在の事業ポートフォリオでも、「やること」と「やらないこと」を明確にする経営判断が確認できます。
この点は、住宅、オフィス、商業、物流、ホテルなど、幅広い事業を展開すること自体を強みとする総合デベロッパーとは異なる、ヒューリック独自の特徴です。
志望動機で使う際のポイント
「選択と集中に共感する」「合理的な経営が魅力」という説明だけでは、投資家目線の企業分析で終わってしまいます。
この軸では、次の3点を整理しましょう。
① なぜ何でも行うのではなく、注力領域を選ぶことが重要だと考えるのか ② 自分はどのような情報や基準から将来の需要を判断したいのか ③ ヒューリックが今後注力する領域で、どのような価値を生み出したいのか
例えば、
・人口動態から、高齢者向け住宅や医療施設の需要を捉えたい ・企業の働き方や組織規模の変化から、柔軟に利用できる中規模オフィスを企画したい ・訪日客の増加だけでなく、富裕層やシニア層の体験需要を捉えた宿泊施設をつくりたい ・AIやクラウド利用の拡大から、都市型データセンターの需要を捉えたい ・研究開発機能の集積から、次世代産業を支える研究施設を開発したい
といった形に落とし込めます。
また、この軸は、商学、経済、金融、統計、都市計画などを学んでいる学生と相性がよい軸です。
市場規模、人口構造、競合、立地、収益性などを分析し、複数の選択肢から投資先や施策を絞った経験があれば、自身の過去とヒューリックの経営思想を接続できます。
一方で、「利益率が高いから」「業績が伸びているから」という説明だけにならないよう注意が必要です。
ヒューリックの選択と集中は、利益を得やすい事業だけを選ぶ考えではありません。
顧客や社会の需要があり、自社の強みを生かせる領域へ集中することで、利用者に選ばれる価値と、企業としての収益性を両立させる戦略です。
「限られた資源を最も社会的価値の高い領域に投じたい」という姿勢を示しましょう。
■ 理念共感 ➂ 「安定と挑戦」を両立する独自の経営モデルに共感
3つ目は、強固な不動産賃貸事業の基盤を持ちながら、その安定に依存せず、新しい事業やアセットへ継続的に挑戦する経営姿勢への共感です。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックの特徴を理解するうえで重要なのが、「安定」と「挑戦」という、一見相反する要素を両立している点です。
同社は、都心・駅近を中心とした利便性の高い不動産を多数保有し、不動産賃貸事業から継続的な収益を得ています。
保有物件の多くは東京都心や駅から近い場所に位置しており、耐震性能や環境性能にも注力しています。こうした安定的な賃貸基盤が、経済環境が変化した際にも事業を支える土台となっています。
一方で、ヒューリックは既存のオフィス賃貸だけに依存しているわけではありません。
ホテル・旅館、高齢者施設、PPP、商業施設、物流施設、データセンター、研究施設、M&Aなどへ成長領域を広げています。
2026年に公表された中長期経営計画でも、不動産事業を基盤としながら、多様な成長事業を取り込み、安定的かつ継続的な成長を目指す方針が示されています。
また、ヒューリックは「成長性」「安全性」「収益性」「生産性」を高い次元でバランスさせることを経営方針としており、単にリスクを取って成長するのでも、守りを優先して変化を避けるのでもない経営を志向しています。
社員の入社理由でも、「ベンチャー企業のような挑戦心」と「大企業のような安定性」の両立が、ヒューリックの魅力として語られています。
志望動機で使う際のポイント
「安定した会社で挑戦したい」という言葉だけでは、安定した待遇を得ながら面白い仕事もしたいという、自分本位な志望動機に見えてしまいます。
この軸で重要なのは、「なぜ安定した基盤があることで、より大きな挑戦が可能になるのか」を説明することです。
例えば、
・安定した賃貸収益があるからこそ、短期的に成果が出ない新規事業にも継続的に投資できる ・都心に保有する物件やテナントとの関係を生かし、新しいサービスを検証できる ・既存の不動産投資・開発ノウハウを活用しながら、新しいアセットへ参入できる ・財務的な安定を維持しながら、環境技術や社会課題解決へ投資できる
といった構造を理解しましょう。
自身の経験についても、
・既存事業や従来の活動を安定的に運営しながら、新しい企画を立ち上げた経験 ・守るべき部分と変えるべき部分を整理し、組織改革を行った経験 ・リスクを分析し、失敗した場合にも継続できる方法で挑戦した経験 ・短期的な成果と長期的な成長を両立させた経験
などが活用できます。
「リスクを取らずに挑戦したい」のではなく、「挑戦を一過性のものにせず、継続的に成果へつなげるために、強固な基盤も重視したい」と説明することがポイントです。
■ 理念共感 ➃ 社会課題をビジネスチャンスに変える事業開発に共感
理念に対する共感を示す最後の候補は、高齢化、環境問題、公共施設の老朽化、地域活性化などの社会課題を、単なる負担として捉えるのではなく、不動産を通じた新しい事業機会へ変えていきたいという軸です。
なぜヒューリックの志望動機に有用なのか
ヒューリックは、「お客さまの社会活動の基盤となる商品・サービスを提供することにより、永く安心と信頼に満ちた社会の実現に貢献する」ことを企業理念として掲げています。
また、社会的課題への対応を、企業活動と切り離された寄付や慈善活動としてではなく、企業成長と連動するビジネスチャンスとして捉えています。
具体的な対象としては、
・高齢化を見据えた高齢者施設や病院、アクティブシニア向け事業 ・観光需要を捉えたホテル・旅館事業 ・行政が保有する不動産を官民連携で活用するPPP事業 ・既存建物の価値を引き出すバリューアッド事業 ・木造建築、長寿命化、自然換気、自然採光などの環境技術 ・物流施設、データセンター、研究施設などの次世代アセット
などがあります。
例えば、「立誠ガーデン ヒューリック京都」では、元・立誠小学校の歴史ある校舎を保全・再生しながら、ホテル、ホール、図書館、商業施設、地域の交流空間を組み合わせています。
公共施設の跡地を単に収益施設へ変えるのではなく、地域の記憶や文化を継承しながら、観光と地域交流を両立させた事例です。
また、「HULIC &New GINZA 8」では、日本初となる耐火木造12階建て商業ビルに挑戦し、使用する木材量に対応した植樹を行う「森の循環」という考え方も取り入れています。
画像 (立誠ガーデン ヒューリック京都/HULIC &New GINZA 8)
このように、社会課題を解決しながら、不動産の価値と企業の収益を高めることは、ヒューリックの事業思想を理解した志望動機として有用です。
志望動機で使う際のポイント
「社会課題を解決したい」「持続可能な社会をつくりたい」という言葉だけでは、対象も手段も曖昧です。
この軸では、次の3点を具体化しましょう。
① 解決したい社会課題 ② なぜ不動産を通じて取り組みたいのか ③ 課題解決と事業性をどのように両立させるのか
例えば、
・高齢者が介護を受けるだけでなく、自分らしく暮らし続けられる住宅やサービスをつくりたい ・老朽化した公共施設を、地域住民と観光客が交流する場所へ再生したい ・地域の歴史的建築物を保存しながら、収益を生む用途を組み合わせたい ・環境配慮をコストとして扱うのではなく、テナントや利用者から選ばれる価値へ変えたい ・使われなくなった建物を取り壊すのではなく、用途転換によって新しい役割を与えたい
といった形に落とし込みます。
この軸では、ヒューリックの事業を「社会貢献」として美化しすぎないことも重要です。
企業が継続的に社会課題を解決するためには、利用者から選ばれ、利益を生み、次の投資へつながる仕組みが必要です。
「社会に良いものをつくりたい」で終わらず、「利用者に必要とされる価値をつくり、収益性を担保することで、課題解決を持続可能な事業にしたい」と説明しましょう。
さて、ここからはヒューリックの理念に対する共感ではなく、ヒューリックの環境、つまり社風や人への共感を軸として用いる場合の有用軸をご紹介いたします。